●住宅ローンの繰り上げ返済を
したことがある・・・7
経験がない・・・・・11
ローンがない・・・・7
「繰り上げ返済」は、いまやすっかりポピュラーになったようですね。
念のため説明すると、繰り上げ返済というのは、住宅ローンの返済のうち、あらかじめ決まっている毎月の返済やボーナス時の返済とは別に、余裕資金でローンの一部または全部を返済することをいいます。
一般的な住宅ローンの返済方法は「元利均等方式」で、これだと、返済がはじまった当初は、毎月の返済額のほとんどが利息を返すことに回り、元金はなかなか減りません。
ところが、繰り上げ返済した分はすべて元金の返済に充てられるので、元金が減るばかりでなく、減った元金にかかる利息もなくなり、結果として、ローンの総返済額を減らすことができます。
繰り上げして元金が減った分は、返済期間を短くするか、毎月の返済額を減らすかのどちらかを選択できますが、通常は、返済期間を短くするほうがローンの総返済額を減らす効果が大きいため、こちらを選択する人が多いようです。
さて、アンケートの結果ですが、「ローンがない」という人をのぞくと、約4割の人が「繰り上げ返済をしたことがある」と答えていますね。これはかなり多いのではないでしょうか。繰り上げ返済がローンの負担を減らす効果のあることを皆さんがよくご存じで、それを実行している人がたくさんいることの現れでしょう。
確かに、繰り上げ返済は住宅ローンの総返済額を減らすことができ、家計にとってはプラスです。
ただ、家計の相談などでしばしば見かけるのが「繰り上げ貧乏」。少しお金が貯まると繰り上げ、また少しお金が貯まると繰り上げ、というふうに、繰り上げ返済に熱心なあまり、貯蓄ができていないのです。
「早くローンを終わらせたい」という気持ちもわかりますが、30代の家庭では、これから子どもの教育費がかかりますよね。また40代になれば、老後の生活費を貯蓄することも考え始めなくてはなりません。それなのに、繰り上げばかりして貯蓄ができないと、将来、必要なお金が不足することになりかねません。
また、私たちの人生には、予測できないことが起こって急にお金が必要になることもあります。そんなときに、繰り上げばかりしていて貯蓄がなく、カードでキャッシングするなど借金をするようでは、本末転倒です。
繰り上げ返済は、毎月の支出や貯蓄、予備の資金など、家計全体のバランスを考えながらする必要があるでしょう。
最近は、繰り上げ返済の手数料が無料の住宅ローンもあります。繰り上げ返済を前提としてローンを借りる人が多いからなのでしょう。
でも、毎月の返済をきちんとしていくと定年退職までに払い終わる、というローンなら、繰り上げ返済の必要はないはず。頭金を十分用意して、「繰り上げしなくてもいいローン」を組むのが理想ではないでしょうか。