「相続のことを考えた時、まず誰に相談しようと思いますか?」
全回答32件のうちで「専門家を探す」が15件と、半分近くの方が専門家に相談しようとしています。このときの「専門家」とは誰のことを指しているのでしょうか?
大部分の方は「相続」→「税金」→「税理士さん」という連想が働くのではないかと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。そしてここでお尋ねした「相続のこと」とは無意識に相続手続き(遺産整理)を思い浮かべていませんでしょうか。
統計によると、相続発生100件のうち相続税申告をしているのは5〜6件とのことです。1年間の相続発生件数と税理士さんの数を勘案すると、沢山の申告をされる方もいらっしゃるので、お一人の先生で年間1件の相続税の申告を手がければ多い方であることになります。
つまり、税理士=相続税(相続・贈与・譲渡を合わせて資産税とも言う)の専門家ではありません。所得税は詳しいけれども資産税はチョット…という先生が多いのが事実です。したがって相続税にお詳しい先生に相談してほしいと思います。
「相続のこと」には生前での相続対策もあります。
相続対策の第一は節税対策ではありません。第一は「相続争いをしない対策」で、次に「相続税の納税資金対策」です。節税対策はその後になります。
残される遺族が相続争いを起こさないための対策が真の相続対策です。お元気なうちに、われわれFPや資産税に詳しい税理士のかたに相談をしてほしいと思います。「血は水よりも濃い」が「兄弟は他人の始まり」になりませんように。